新春滝沢革命、感想と答え合わせ

とにかく、めでたい舞台です!
それだけでいいはずなのに、調子にのって感想と答え合わせなど書いてみました♪
◆概要とあらすじ

海を追われた海の一族のヒデアキが、
海と、攫われた姫を取り返すという革命のお話。

実は姫は自分の妹であり、
姫を攫ったのは自分の実父であった。

しかし、最終的には父親との絆を取り戻す、
というのが裏のストーリー。

……ちょっと変だと思うYo!笑
(この舞台、ストーリーに迷ったときは、「考えたら負け」らしい。byケイさん2009)


◆再演

これ、
内容としては、ほとんどが去年の革命の再演。
しかし、SHOW TIMEが短くなったり、ちょっと短くなっていたかな?

「再演」ということについて、
その難しさをタッキーや他の人たちが語っているのを、何度も聞いていて。

「違うことをやるより、同じことを2回やるほうが難しい」とタッキーが言っていたし、
藤ヶ谷は演舞城で弁慶を再演するにあたり、「去年の弁慶のほうが良かった、とは、絶対に言わせたくない」とメイキングで熱く語っていました。

その「再演」だったわけなんですが、本当だ、去年より、工夫されている点もたくさん!
水は5トンから7トンに増えたらしいし、水で表示される文字が去年より複雑になっている!

ストーリーも、短くなったぶんスッキリとして、見る側の(解釈する)負担は減っている気がします。
(オタク的には、上演時間は少しでも長いほうが嬉しいのだが)

逆に、「あ、去年ここで感動したのに…」っていうところも、ちょっとあったかな♪?



◆第1幕
去年は「はつうた」を田中樹がRapして始まった、お正月らしいオープニングでしたが、
今年はなんだかスタイリッシュになっていた☆

ああ、オープニングのダンス、今年は出演者がエビキス+Mis Snow Manとシンプルだったこともあって、人数は少ないんだけどすごくキレキレで、楽しかったな☆

第1幕、
森で暮らす海の一族が、こっそりと舟を準備して、大海に出るというところからお話が始まります。

私、ここが大好き!

「森で暮らす海の一族」の千賀が、「一族」っぽすぎて可愛い☆(一番に出てくるし☆)

一人に一言ずつセリフがあって、みっくんはロープでアクションもあって!(これまた避難訓練的な)

そして、
「初めて海を見た」。
これ、去年も今年もハッシーのセリフなんですが、
ハッシーのセリフ回しはそんなに上達してもない気がするものの、
初めて海を見て、喜ぶ一族みんなの表情が好き!(あ、でも、去年の方がステキだったかなあ)

それから、
大きな笠を被って出てくる僧侶Mis Snow Manも職人的で好き!
今回は1階のちょうど真ん中あたりで観劇したのですが、後の扉から僧侶達が入ってきて、ステージへ駆けていくスピード感、すごかった!
一列に並んで「ドンドン!」のステップも、去年よりバリエーションが増えたような?!
静かだけれど、すごく重苦しい気持ちを表現しているようで、厳然としていて、真剣な男子達によってしか成しえないこの演出、本当に好き!

さて、
航海をするタッキー一行は、
槍の刺さったクジラを助けて、
その恩返しで竜宮城へご招待☆

竜宮城大好き〜☆

上下鏡像になった3人のダンス、
今年は

【上】 ハッシー タッキー 玉ちゃん  (可愛い)
=====================
【下】 五関様 ふみきゅん 宮田   (逆さ吊り)


「下」の役の人は、
上の人の鏡みたいに、逆さ吊りになって踊るのです!
ふみきゅん、顔がヤバい!血管出すぎ!誰か分からないYo!笑

そして、
おおおおおお、玉ちゃんのシンメ(ある意味)に宮田キタぁ☆
宮田、喜んでいるだろうなぁ☆
と、
一人で萌え☆笑

しかし、あの下の人達、頑張った割にはすぐに台が下がるので見切れてしまって、切ないよね!笑(そのシュールさがいいのだと思うけど)

うちの相方は、「あ、あれ(下)、人なんだ、鏡かと思った」とか言ってた!
宮田、お疲れ!笑


さてさて水の輪くぐり、
今年はタッキーと玉ちゃん、ハッシー☆
可愛い可愛いー、可愛いー☆
水のカーテンに現れる「輪」、
ハッシーがうまくくぐれず濡れる役なんだけど、
最後濡れてふてくされちゃう表情なんて、演技なのか素なのか分からないけどとにかく可愛い☆笑


そしてなんと、竜宮城で、なんかキスマイが「テンション」歌ってるし!!(爆笑)
(ちょ、ここはむしろ「夢を僕とともに」じゃないですか☆笑 キラリー☆)
宮田が正しくワカメをされてしました☆LOVE☆笑


で、「テンション」に続いては、
「竜宮城ヒットチャート」で1位になったという錦織さんの少年隊曲をやるんですが、
これ、
バックで踊るエビキスがたまらん★☆鼻血☆
黒いタキシード的な衣装だった?!(曖昧)

最近、少年隊のバックで踊るエビキスが、めっぽう美味いということに気づきました☆
エビキスコンのときは、「少年隊曲よりオリジナル曲聴きたい〜」と思ってたんですが、
少年隊曲の、昭和的に格好つける感じがたまらない!

藤北が格好つけて格好いいのは当然ですが、
いつもユルい玉ちゃんとか宮田が、ちゃんとガンつけて曲に入ってるの、ドキドキする★☆
そして、
ニカ千が無駄にエロくなる★☆

これ、
サビを2回歌って、さあハケよう……と思ったら、また音楽が始まってまた踊って、
やっとこさハケよう……と思ったら、また音楽が始まってまた踊って、
今度こそハケよう……と思ったら、また音楽が始まってまた踊って、
……そして、「もうやめましょう!」って錦織さんがキレる、っていう、
とても昭和な流れなんですけども☆

しかし、これの、また音楽が始まってズッコケる感じのエビキスが、自分達がやってることが可笑しくてちょっと恥ずかしくてたまらない、って表情をしていて、
それがなんとも可愛い〜☆

と、竜宮城ではテンション上がりまくるのでした☆


さて、しかし、竜宮城に長くはいられない。


革命のため、ヒデアキは、海へと戻ります。

(海へ戻るとき、タッキーが「森を追われて以来、こんなに穏やかな日々を過ごしたことはありません」って言うんだけど、水の輪くぐりやって、テンションやって、全然「穏やか」じゃないと思うの私だけ?!笑)



海から出たヒデアキは、
かぐや姫に開けてはいけない箱をもらいます。

しかし、その後、すぐに、姫を攫った大将軍との決戦。
大将軍には、なんと、ヒデアキ軍だったはずのタイスケ(藤ヶ谷)が、寝返っています。

ここから殺陣。
殺陣のときのふみきゅんの表情、良い[m:55]☆
(でも演舞城とかぶる)

そして、みっくん×太ぴーの一騎打ちの真剣なシーンもありました。
ああ、真剣な藤北って、ものすごくキレイだな!


そして対戦の果て、
ヒデアキは、開けてはいけない小箱を開けてしまいます。

開けた途端にスモークが上がり、
ヒデアキはおじいさんになってしまって、幕。



◆第2幕

2幕は、Jrの詩吟が得意な今野くんの語りから始まります。
上手い!

最近、プレゾンのDVDをリピってて、
「語り」の能力について考えていました。

いい料理人が、
(1)素材の良さを理解すること
   (「このトマトは普通より甘いんだな」と気づいて)
(2)素材の良さを引き出す調理法を選択できること
   (「じゃあソースよりサラダに使おう」とか)

と仕事をするみたいに、

ある程度長い文章の「語り」って、
(1)その文章を理解していること
  (=インプット能力)
(2)その文章を上手に伝えられること
  (=アウトプット能力)
の、
2ステップが必要だと思います。

こういう観点で見ても、
プレゾンはみっくんと屋良くんが、やっぱり抜群に上手かった。
何度聞いても、緩急のつけ方や言い回しが良いし、
元のテキストの美しさも面白さも、安心して伝わってくる!

美味しいトマトを美味しく調理してくれたかのような満足感、
こういうのを、芸の喜びっていうのかな☆


さて、今日の日記は滝沢革命!

その今野くんの「語り」が、とっても良かったんです。
演出家錦織さんの仕込みももちろんあったと思いますが、
それ以上に、伝わってくるものに、上質な心地があって。

これはきっと、「ただ喋る技術がある」っていうだけではなくて、
ちゃんとテキストを理解する能力がある、頭がいいコなんだろうな、って思いました。

ここからどう成長していくか、楽しみだな!


で、2幕のレポを書くべきところなんですが、
途中でサボっていたため、ツボを忘れてしまいました!笑
ね、寝ちゃったからじゃないよ!笑

大胆に省略!(え!)


◆SHOW TIME

SHOW TIME、
去年は立って、タキツバ曲をノリノリ踊った記憶があるんですが、
なぜか今年は座ったまま(まあ舞台だから、こっちが普通か〜)♪
で、
タッキーのソロ曲が増えてきたので、タッキー曲(ヒカリひとつ、悪い男、シャララとか)が多くて、
VenusとかHo!サマーとか、楽しく踊れる曲が少なくなったのはなんだかちょっと残念★

もちろん、タッキー曲ばかりにしたほうが舞台全体としては統一感があっていいと思うんですが、
「ジャニーズ・エンターテイメンっ!」の、雑多雑多なんでもありの、でもなぜか超楽しい!っていう空間がなくなっちゃって、
ちょっと残念かな〜。

そして何より、Jr曲(エビ曲・キスマイ曲)が1曲もなくて、泣けた……いや、仕方ないよね[m:55]

などと思っていたら、
「シャララ」踊るエビキス(「エビキス」っていう光景がまたいい☆)がエラい格好良くて、
ドーン!と前列ギリギリまで出てきてくれたタッキー&エビキスに、クラクラしました☆
あー☆

なのに!
なのに!
「シャララ」で、みんなキメ顔してる中、

一人満面の(むしろユルめの)笑顔の男が……。


み や た ……☆


ちょ、顔!! 頑張って!!!笑

と、宮田に突っ込めたので満足しました☆




最後はタキツバ曲で「epilogue」。

この舞台、タッキーというよりはエビキスを見に行ってた私でしたが、
この最後の曲に「滝沢秀明」を感じて、
思わず泣けてしまう。

「I'll be there for you
繰り返す旅の中 出会えた軌跡を
 I'll be there for you ずっと祈ってる
 微笑が絶えぬように」

「今日というこの一瞬を 今までの涙を
 すべてを抱きしめよう 僕らのすべてを
 I'll be there for you」

タッキーの半生を描いた舞台「One」のエンディングでもあった(と思う)し、
タッキーがすごく大切にしてきている歌で。
曲も、ちゃんと泣けるように作っている優しいメロディに優しいアレンジ。

これを、
タッキーを真ん中にして、
舞台のひな壇に並んだ出演者みんなが歌っている景色はやっぱり、
美しい、としか言いようがなくて。

そして、
最後のフライング。

去年見たとき、
水を切って弧を描いて飛ぶタッキーを、
片手で差しながら見上げるエビキスの晴れやかな表情に、
心から感動したのを覚えていて。
(特にふみきゅん。晴れやかな表情対決なら誰にも負けないNe!笑)

ああ、
この景色がまたここにあった、
っていうことに、
なんだか泣けてきた、涙が出そうだった!

この景色を見るともう、
滝沢秀明」っていう生き様に、感動してしまう。

演舞城のメイキング、タッキーは「義経ではなく、滝沢秀明を見せたい」っていう意味のことを言っていたと思うんだけど(びっくりした!)、
きっとこの「革命」も、その一連の流れのひとつなんだな。

「One」も「滝沢演舞城」も「滝沢革命」も、
タッキーが何かを探して進んでいる、
そのひとつの、ごうごうとした大きな流れの中にある気がするんです。

この一瞬に、できることを全部やろう、っていう、
そういう男らしさを感じてしまって。

ああ。
滝沢秀明は、すごい人だと思います。
(タキツバファンクラブに入ったとき、「好きなアーティスト」に「宮田俊哉」って書こうとしてすみませんでした)

(ところで「epilogue」、CDがCCCD(コピーコントロールCD)だからiPodに入らないのです! 普通の規格で再リリースしてください☆)


◆いきいきエビと、お疲れキスマイ

さて、
この最後、「epilogue」で、水を切って飛ぶタッキーを見上げるシーンなんですが、
ここの表情が、
なんか去年より良くなかったのが、ちょっと残念でした!笑

去年は、水の演出が初めてだったので、演者にも新鮮さがあったんでしょうし、
今年はえびきすはハード・スケジュールで、本当、体力もギリギリのところでやってるんだろうと思いますが。

そんな中、やっぱいい顔してタッキー見てる人がいる、と、思ったら、案の定ふみきゅんです☆笑

もう、このコのエネルギー、大好きだな☆
舞台が、タッキーが、そして自分達が、大好きで仕方ないんだろうな☆

全体的にも、キスマイは、お疲れかな?って思う場面もあって。
逆にエビは、ハイテンションで乗り切ってた印象!

今度は月末に見に行くんですが、その時はどうだろうな〜♪
みんなが、楽しくお仕事できてる感じだといいな☆


◆最後に、答え合わせ。

パンフレットに、ご丁寧に3つの設問

(1)なぜユキヒメは執拗に狙われるのか?
(2)敵の真の目的とは?
(3)奇妙な運命に翻弄されるヒデアキは、開けてはならない秘宝のふたに手をかけてしまうのだろうか?

が載ってました!笑
えっ、国語のワークブック?!笑

じゃあ答えてみます♪

(1)なぜユキヒメは執拗に狙われるのか?

 →そんなに執拗でもなかった気がしますが、
   ヒデアキと兄妹であるのに惹かれあっていたから、
   父親が引き離したかったんですよね。

(2)敵の真の目的とは?

 →お父さん=敵であったわけですが(あ、エディプス構造)、
   お父さんの真の目的ってどこだったんだろう。
   単にヒデアキとユキヒメを引き離したかったのか、
   もう一段深く、海の一族の血を絶やさないように、というところまで考えていたのか。

(3)奇妙な運命に翻弄されるヒデアキは、開けてはならない秘宝のふたに手をかけてしまうのだろうか?

 →これは母(母性)の希求なんでしょうね。
   姫も、
   「私に力を与えてくれるのはこの小箱です。
    これはきっと母の形見。
    これにはあなたの悲しみと涙のすべてが詰まっています」
   と語っています。

というわけで、
味気なくストーリーを整理すると、

・父は、ヒデアキとユキヒメが兄妹であるということを隠していた
 (→出自の秘密)

・父は、悪者となり、ヒデアキをユキヒメを引き離す
 (→父、かなり未成熟な社会技能だな)

・ヒデアキと父が対決、2060年の廃墟で仲直り
 (→エディプス葛藤の解消)

・家族の絆は素晴らしい

っていうのが、作家(というかジャニーさん)の見て欲しい流れなんですね。
 (ちなみにドリボと一緒)

しかし、脚本の問題点として、
・何が「革命」なのか、が、いまひとつ判然としない。
 (自分の人生を取り戻す革命、なんだろうけど弱い)
 (きっと、その「自分の革命」が、「海の一族の革命」に派手につながったらもっと良かったと思う)
・「男と女のLOVEと書いて革命」の、「男と女のLOVE」については、ほとんど描かれない!
・父の葛藤は描かれるのに、母の描写はすごく浅い。(人生革命だとちょっと違うのかな?)
紀伊の国の物語も、もうちょっと丁寧に描いてもいい気がするな。

などといろいろ考えるんですが、
でもまあとにかく楽しかった〜☆

あれです、
舞台の上で、大好きなコたちがお正月からキラキラしてる、っていう、
ただそれだけでもう本当に幸せだ〜☆