赤西仁は面白い。(アルバム「Olympos」感想)

なんじゃこりゃ!


とボイスで呟いたら、マイミクさんも「まさに、なんじゃこりゃ!」と言ってくれました。
「Olympos」(LANDS)、こうなると、ちょっと楽しい♪

                     ♪♪♪


まずはアルバムから離れて。

赤西仁が面白い、という件について。


最近、母がますます赤西にハマっていて、
雑誌「+act.」を借りようとしたら、「これはもう一冊買いなさい」と指導されました♪

はい、買いました♪笑

この「+act.」が面白い。
赤西仁に、10000字のロングインタビューを試みているわけですが、
(過去に嵐メンもやってるよね)、
そのインタビューが、
……すごい。


では、赤西の言葉を抜粋。
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「あんま……覚えてないです…(笑)。
 何話したかな……まあ、普段の会話ですね」

「うん、そうだね、感じないかなぁ」

「うーん、まぁ五分五分みたいな感じかな。50%50%(笑)」

「ないですね。俺とナツは、あんまかぶんないっすよね」

「(台本は)読み込まないっす。そもそもセリフを覚えていった事がないっす」

「え? うん(笑)」

「そうっすねぇ。まぁ、モノにもよりますけど。」

「うん(笑)。だって、よくわかんない人だったんで」

「あぁ……うん。そうかもしれない」


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とまぁ、こんな答えが延々と10000字続くわけで、
これを読んで母としばし沈黙し、
頭の中の「?」「?」「?」を整理した後、
結局、

「ここまで、この調子で10000字も喋りきったことがすごい!」
「誰にでもできることじゃないよ!」
「赤西、よくやった!」

と、赤西を讃えあいました。

あー面白い!

                    ♪♪♪

本当に、規格外の人だと思います、赤西仁
その言葉だけじゃなくて、言葉を発して生まれる空気も含めて。


「台本読んでくるの?」って聞かれて、「そもそもセリフを覚えていった事がないっす」って答え、
これ、実はニノも言ってたこと、ありますよね。

で、同じ事をニノが言うと「大物☆」って感じで賞賛されるのに、
赤西が言うと「また赤西は!」って目で見られる。


ニノは、人と違うことを言ったら自分がどう見えるか計算してて、うまく自分をプロデュースしてる感じがするけど、
赤西はわざと、自分が不利になる状況に進んでいくようにも見える。

でも、それも含めて、その不器用さも含めて「赤西仁」、なんだろうな!


                     ♪♪♪


一連のインタビュー記事は、
【取材記者×赤西】のものは大抵つまらなくて、
【小林監督×赤西】のものは全部面白かった、です。

ときどきお邪魔しているブログ「大漁、異漁」さんが、こんなことを書いてました。
http://d.hatena.ne.jp/hiyakkoikiton/20100105/1262695876

赤西仁は形容しがたいおとこだけれど、ときにファンとぴったり合うから、おそろしい。
(中略)
>ファン目線というのでも、媚びというのでもなく、ファンとおんなじように(あるいはファンが、赤西仁とおんなじように)恐怖し、昂奮し、あくびし、仕事に目を回したりする。
(中略)
>「僕が小林さんになれるわけでもない」
>このつぶやきひとつで『ススめる! ぴあ』買って良かったと心臓潰れる。
>みんな、小林武史×赤西仁の蜜月に振り回された。
>当の赤西仁が振り回されてた。
(中略)
>『ぴあ』は書く、〈赤西仁赤西仁。彼はただ、“あるがまま”いるだけ〉。
>それがかわいらしいのも、セクシーなのもわかる。
>だけどやっぱり「あるがまま」の一語じゃくくれない。
>このひとはたいへんな技巧派でもある。


なんかね、このブログ↑読んで、うーんと唸らされた!
なんとも言えないんだけど!

しかし、赤西仁は、《あるがまま》なんだけど《あるがまま》じゃなく、《技巧派》でもある。
うん、
それは、本当にそういう感じがする。

(あと、「ちょっとおバカ」っていう要素を加える必要があると思うんですけどどうですか♪)


                         ♪♪♪

母は、
「赤西の全体的な雰囲気が好き」
なのだと言います。

立っているだけで、ものすごく格好良くて、
骨格とか、何気ない仕草・立ち方、そのバランス。

そういうものが、完璧にいいのだって。

その雑誌「+act.」は、
10000字インタビューがそんな調子だったのに、
写真はもう、本当に、完璧に美しくて。

「骨格とか、何気ない仕草・立ち方、そのバランス」が素晴しい、
そんな整った器に、
この、インタビューにしちゃうとこんなに変な記事になっちゃう、
ゴロゴロじゃがいもみたいなココロが乗っかってるというアンバランス。

魯山人の器に、泥の付いたジャガイモ。

あっ、そういうのをまさに、アートっていうのか。

その辺が、
もう、
ワクワクするほど面白い☆

赤西仁は面白い。

                         ♪♪♪


デビュー前、
その歌声を絶賛されていた赤西仁

伸びやかな声、自由に操る高音、繊細な表現力、ハモりのラインを誤らない和声の理解力、長いフレーズを楽しそうに歌いこなす音楽的な体力。

その実力、
どこまで伸びていくんだろう、
どんな美しい音楽を聞かせてくれるんだろう!

そう期待していたけれど、
実際にデビューしてファンに聞かせてくれた歌声は、
決していつも期待通りというわけではなくて。

今度は実質ソロアルバムで、
さあ、赤西の本領、どうやって発揮してくれるんだろう!

そう期待していたら、
アルバム再生して1曲目、
再生して30秒で、
私、「あれ、これ、CD間違って入れたかな?」って、
思わずジャケットを確認してしまった!

なんじゃこりゃ!笑

                        ♪♪♪

聞こえてきた音は90年代という言い訳を抜きにしても、
「ああキレイ☆」と、うっとりできるようなものではなくて。

安っぽいバンド音に、安っぽい加工ボイス。
わざと若干フラットな音程を重ねてトラックを汚して、
その上、気だるい歌い方。
「インペリアルスカ〜イ」って、気持ちいい程の日本語英語。

どう頑張って聞いても「キレイ☆」とは言わせない、そういう勝負なんじゃないかと思えてしまうこの音。

「なんじゃこりゃ!」

                        ♪♪♪

ところが、
2曲目からは、
意外と、「従来の赤西」に近い歌い方で。

「ああ、ちゃんと、まあまあキレイなのもあった☆」
って、
一瞬安心したのだけれど、

……なぜか、
1曲目のあの、変な曲を聞きたくなる。


そう、
「自分が聞いたアレは、何だったんだろう?」
って、
なんだか分からないけれど、変な感じでココロ掴まれていて。


ああ、
また、赤西にやられた!!!
これが「技巧派」なのかな?!


                          ♪♪♪


面白い。

赤西仁はやっぱり面白くて、
このアルバムが、ただ「ああ、キレイ〜☆」って聞いて終わるようなアルバムじゃなくて良かった!

赤西仁は、
赤西仁って何なの一体?」
って、何週間かぐるぐる悩めるぐらいの方が、
赤西仁らしい、よね。

                          ♪♪♪

赤西仁はやっぱり面白い。

カウコンも、「Yell」のフリやらなかったの、叩かれてたけど♪笑、
フリやらない位やんちゃなコがいてこそ、面白い!(私は。笑)

もし全員が松潤で完璧に踊ってたら、きっとキレイだけど、あのカウコンほど面白くないよ〜☆笑

さあ、
ソロコン、何やってくれるんだろうな!
ああ楽しい!