PLAYZONE09への最初の手紙

遅ればせながら、プレゾン見てきました!
全体的な感想としては、「見て良かった☆」なのだと前置きしつつ、
できるだけ本音で感想を♪

プレゾン見られなかった方にも伝わるといいな、って感じで書いてみたいと思います♪

◆プレゾン、とは

プレゾンとは、正式名称「PLAYZONE」。
少年隊が23年間、青山劇場でやってきたジャニーズ舞台シリーズなのですが、
去年で少年隊は引退し、ジャニーズJrが引き継ぐことになりました!


◆主役3人

少年隊を引き継ぐ形で、主役は3人。
キスマイの藤ヶ谷太ぴー、北山みっくん、そして玉ちゃん。

太ぴーとみっくんは滝沢演舞城でも大役を演じていて、演技の経験を積んできていましたが、
玉ちゃんや、他のキスマイのメンバーは、演技の経験はそれほどなくて。
この3人で、このキスマイでどんな舞台になるんだろう!っていう、ドキドキの出発でした。


◆待ちに待った主役

しかし、もちろんキスマイ本人たちにとっては、待ちに待った主役の座。
タッキー主演舞台「滝沢演舞城」のみっくんの口上で、
こんな風に言っていたのが忘れられません。

「滝沢くんが演舞城を初演した年齢と、
 僕の今の年齢がちょうど同じです。
 同じ年齢といえば、PLAYZONEと僕も同じ年。
 夏には主役やります。   北山宏光

そして、同じくタッキー主演舞台「新春滝沢革命」のパンフレットに、今年の抱負をと聞かれて、
みんなが文章でいろいろと語る中、
漢字二文字をドカンと並べていたのは太ぴーでした。

【【 勝負  藤ヶ谷太輔 】】

なかなかCDデビューのチャンスを掴めず、
それでもJrの仕事を愛らしく誇り高くこなしてきた彼らの、くすぶっていたギラギラなパワーを、やっと舞台の真ん中に持ってくる時が来た!
そんな意味合いでのプレゾンでした。


◆プレゾンができるまで

主役が入れ替わっての新生プレゾン、ということで、
演劇雑誌ではプレゾン特集がいっぱい!
雑誌からは、プレゾン準備の楽しそうな様子がよく伝わってきていました!
少年隊の錦織さんが演出・脚本を手がけていて、
かなり前から演劇ワークショップのような稽古をしていたこと。
みんな、夏休みがいらないくらい、稽古が楽しみで仕方なかったこと。
太ぴーも、うまくできなくて悩んだこと。
でも、錦織さんに「できなくていいんだ。できないヤツらが頑張ってやるから、お客さんに伝わるものがある。”できてる風”にするのが一番ダサい」って励まされたこと。

なんだかこの、雑誌から漏れ聞こえてくる稽古の様子を聞くだけで、楽しそうで楽しそうで、もう、観劇が楽しみで仕方がなかった!


◆開幕、第1部

そんなこんなで8月2日、初めてのプレゾン観劇をしました!
PLAYZONE2009、サブタイトルは「太陽からの手紙」。
第1部は、ストーリーのあるお芝居。
おおまかなあらすじは、こんな感じ。

夏のショーを作ろうとするジャニーズJrが、
内くん+Question?たちロックをやりたい人たちと、
太ぴーたちダンスをやりたい人たちと、
ショーの方向性をめぐって対立します。

その対立を見守っていた屋良くんに、
「橋を渡ってきた少年」から、謎の携帯メールが届きます。
(錦織さんからのメールだということはバレバレですけどもご愛嬌☆)

「忘れたものを思い出したとき、俺は君たちの道しるべとなるだろう」

「忘れていたもの」それは、Jrに入ったばかり、仲良しで踊っていたときのことだったり、ファンの人からの応援の気持ちだったり。

そのことに気づいて、仲直りし、新しいステージへと船出……。

というストーリーだったのですが……、


◆ミュージカル♪なのだが……

ミュージカル演出が織り込まれていて、
なぜかウェスタン衣装で「ケータイ天国」っていう歌を踊ったり。
歌詞がヒドくて☆(笑)

>好きさ 好き 大好き
>ケータイが大好きさ
>何だって出来ちゃう便利なやつ
>ケータイ天国

いやもう、十分可愛いアイツらでしたが、
その雰囲気たるや、超!昭和!でした!!笑
いーのかな、これ!笑


ロデオボーイに乗って!笑

で、ウェスタンに引っ張られて、
7台のロデオボーイに乗ったキスマイ登場!

つまり、こんな感じ↓

(あ、無断持ち帰り上等、待ち受けにしていいよ☆)

って、
えーーー!(笑)
こう見るだけでもシュールなのに、
意外とロデオボーイって動きが控えめで、
……舞台栄えしない!笑

シュールさを全面に出せばいい気もするんだけど、
その扱いも中途半端な気がして!笑

ちょっと一般人には見せられない光景が広がっていました!笑
ジャニーズ・エンターテイメント☆笑


◆玉ちゃんのロデオボーイ故障

その後、
玉ちゃんがソロでロデオボーイに乗って登場するシーンがあるのですが、
なんとその場面では、
ロデオボーイ、故障でユラユラ動かない!!
屋良くんとかみっくんに、アドリブで「お前はその壊れた馬から下りろ」とか突っ込まれつつ、
最後には玉ちゃん、自力でユラユラ、竜宮城の海草みたいに揺れてました☆
か☆わ☆い☆い☆

あーヤバい☆笑

◆宮田のマイクも故障

宮田my loveは今回、「無口なメンバーの役」と言われていたのですが、
「無口で気になるメンバー」というよりは「あまり存在感のないメンバー」でした☆笑
で、
宮田はひとつだけ、長くて大切なセリフがあるんですが、
な☆ぜ☆か☆
その大事なシーンでマイクが故障!!笑
(汗かきすぎで壊れたのではないか、という説あり)
後からみっくんが、
「ラジオボイスみたいになってたよね!
 お客さんも失笑だったよね!
 俺らも、よく(笑わずに)耐えた、っていう!笑」
って言ってました、
それぐらい変でした☆サスガ☆笑

でも、真剣にやろうとしていることは伝わってきたし、
相変わらず止まってるとイケメンだったよ☆
雑誌で「宮田の演技の成長がすごい!あいつは殻を破った」って書かれてたから、今度見るときはマイクが壊れていませんように〜☆笑


◆幼少シーンは半ズボンで登場

ちょっとキモ(以下自粛)


◆アドリブシーンもいくつかあるが

屋良っち×They武道(私の回は竜くん!)で、落としたケータイを拾ってあげるシーン、
太ぴー×みっくんで、お客さんを網で救うシーン、
これがアドリブだったと思うんですが、
なんというか、
感想は「タッキーがいない」でした。
アドリブを、アドリブらしく楽しくしようと頑張ってるのは伝わってくるんだけど、
なんだかうまくまとまっていなかったり、舞台としてのつながりがいまひとつだったり。
ああ、ここにタッキーがいたら、上手にオチをつけてくれたり、ボケを救ってくれたりするのに、って。
タッキーが最後に「やっちゃった☆テヘ」って顔でテヘって笑うだけで許される空間があったのに、
今回はそれがない。
ああ、
タッキーがいないって、こんなに大変なことだったんだ、って思いました。


◆タッキーがいない

アドリブ以外でも、「あ、タッキーがいない」って感じたことが、たくさんあったなぁ。
今回は主役が3人っていうことで、なかなか主体が見えにくい舞台だったと思いますが、
なんだか、みんなが名脇役みたいで。
あのタッキーの「主役」っていうオーラが、
例えば歌のシーンで、タッキーが真ん中に立つだけでその舞台の焦点が定まっちゃうような、
その「真ん中」がなくて。
もう、いろんな場面で「タッキーがいない」を感じてしまいました。
でも、
それはタッキーがいない絶望感、ではなくて。
きっと、
演じてるみんなもそれを感じてるんだろうな、って、
タッキーがいないからこそ頑張ろう、って奮起しているのが感じられる、
むしろタッキーがいない場所での新しい輝きの種、みたいな感覚でした。

半分以上のメンバーは、お芝居は、下手だったと思う!
でも、
そこで、錦織さんの言葉が思い出されて。

「できなくていいんだ。できないヤツらが頑張ってやるから、お客さんに伝わるものがある」

うん、
メンバーが、
大声大会みたいに声を張り上げて、必死にセリフを伝えようとしてるの、伝わってきたよ!
下手だった、
下手だからこそ、伝わってきた!


◆タッキーを追いかけろ!

みんなタッキーを追いかけていたと思うけれど、
その中でも特に、タッキーを追いかけている男、ひとり☆
「北山革命☆」(注:「滝沢革命」のパクり)
とか言って、
タッキーをネタにしてる!笑
ちょ、青春の小箱、まで、言った!!笑
(プレゾンは、「滝沢革命」見てること前提なのか!笑)

今回の舞台は、「北山がどれだけバカになれるかにかかってる」って錦織さんに言われたって書いてあったけど、
演舞城では硬い役ばかりだったみっくんが、
今回は精一杯コミカルになろうとしているのが伝わってきた〜☆

舞台の上で、寝そべってぴょこぴょこ跳ねたり☆(それ、上田ロミオのマネじゃないよね!笑)
みっくんの演技はダントツに上手くて、セリフは聞きやすくて面白かった、
けど、
「バカになりきれたか」っていう点で言うと、
まだまだ可能性はあった気がしました[m:67]

でも、タッキーを追いかけてるみっくんが、
どうしようもなく泥臭くてカッコ良かったです。

本気で仕事をしている男はカッコいい。


◆玉ちゃんも、他のメンバーも

本気で仕事、といえば、
キスマイの他のメンバーも少しずつ、だけど確実に、
上手になっているな、って思いました!

玉ちゃんのダンスのキレが前より随分あるように感じられたり、
横尾ちゃんのセリフも、滝沢革命のときより断然聞き取りやすかったり!

玉ちゃんのセリフ(噛んじゃって、ほっぺをパチって叩いて言い直してたけど☆)、
「自分が一番前(で歌うよう)になったとき、
 自分の前に人がいないことが怖かった」
って、
すごく心にグっときたなぁ。
玉ちゃんが、「サワレナイ」も「神様女神様」も、ソロなのになんとなくカメラ目線できなかった映像が頭の中に浮かんで。


◆いつの間にか主役は屋良っちに

で、
お芝居部分がクライマックスに近づくにつれ、
いつの間にか、主役が屋良っちに!!
水兵服で橋の上、後ろから光が差して、屋良っちの力強いセリフがあって、
もう本当にカッコよかった(ToT)☆
橋を渡る男達って、なんてカッコいいんだろう(演舞城見すぎ)

そして、舞台経験の多い屋良っちのお芝居は、当然ながら上手で、「ああ、いい芸だな」って思いました。
安心感があった。

……しかし、主役の3人はどこへ……!笑


◆そういえばなぜか少年隊を歌っていた

そういえば、なぜか、各グループが少年隊を歌う部分があり[m:67]
なんか、
すごく変な空気でした!
平成のこの時代、どうして若い(そうでもないか)女の子が集まったこの空間で、
若い(そうでもないか)イケメンたちが真剣に少年隊を歌って踊っているのだろうか!!
って♪笑

舞台って変だよね、
そういうヘンテコなことが起きても、途中では(例えばテレビのチャンネル変えるみたいには)抜け出せない空気があって、
ヘンテコを共有しなくちゃいけない!
ヘンタイも共有しなくちゃいけない!
でも、そのヘンな空気の共有を2時間3時間としていくうちに、
なんだか心の中に、
他では味わえない手触りの、ババロアみたいな感情が残る。


◆内くんも歌っていた

あ、書き忘れてた、内くんの王子様オーラ、半端なかったです!!
開演してすぐに、私たちの目の前に登場したんだけど、
もうそのオーラ☆に心奪われて、相方と暫く、手をギュっと握り合ってました☆
で、
内くんがロックを歌うシーンがあったんだけど、劇中ロックだから、みんな着席で真面目に聞いていて!笑
なんだ、これ、歌ってる歌はコンサートと同じなのに、
ガンガンのロックを静かに聴いてなくちゃいけないとは、とかく人の世は棲みにくい★笑


◆1部の大合唱はちょっと……

クライマックスで、Jr全員の大合唱があって、それは一応感動的なシーンだと思うんだけど、
なんだか音楽的に美しいとは、私は、思えなかった!ゴメンネ
田舎の高校生が、校内音楽会で、とりあえず超大声で真剣に歌いました!!
って感じの仕上がりに思えて。
いや、高校野球で勝って校歌が流れたときの感じ?!
それはそれで楽しいんだけど、芸としての洗練は、これからだ♪


◆「ファンレターって、太陽からの手紙みたいだよね」と、脚本総評

ストーリーの鍵のひとつがこのセリフで、
それは本当に実感が込められていて、すごく好きでした☆
1部の中で、一番好きなセリフだったかもしれない。

ストーリーは、全体としては青春劇で、
全てジャニで演じられる(女優さんや外部ダンサーさんがない)点は美味しかったですけれども、
それ以外は台本としては、とにかく「感覚が昭和だな」っていうのがあって、
主役が少年隊からキスマイに代わった新鮮さが感じられなかった、かなー。

錦織さん、Jrのみんなを指導し勇気付けて、演技の面白さを教えてくださったことに、心から、本当心から感謝申し上げますが、
脚本にはもうちょっと平成の香りを入れて欲しかったかも!笑
「画素って何?」「みんなが一人ひとり、輝いてるってことだよ」は平成的にはナシじゃない?!笑


◆もう一度、タッキーがいない

アドリブもそうでしたが、演出も。
このメンバーにタッキーがいない、っていうことを、
何度も感じた1部でした。

例えば、「They武道が踊る」っていうことだけを取っても、
ああ、演舞城の山本亮太ソロは、銅鑼を叩きながらすごいスピードで舞って、鬼気迫る魅せ方だった、とか思い出して、
それがこの舞台では、演舞城ほど”うまい”魅せ方にはなってないのかな、なんて、
どうしても比較してしまう自分がいました。

でも[m:67]

演舞城も06の時点では全然学芸会!だったことを考えれば、
プレゾンだってこれから進化するっていうことでもあるし☆

これから、良くなる余地がある、ってこと、じゃないか☆(甘)

きっと、それを一番自覚しているのは、やっている当人たちじゃないか、とも思えるし。
「主役をやりたくてたまらない」「デビューしたくてたまらない」ってきっと思ってた彼らが、
実際にやってみてその難しさをきっと知って。
ここからどう歩いていくのか、それが本当に楽しみ、ゾクゾクする。


◆2部はひたすら神であり

さて、
相方(嵐担いもちゃん)と、
ちょっぴり気まずい休憩時間を過ごしました。
(相方もタッキー舞台信者に成長しているため、どうしても心の中で比較してしまって、同じような感想になっていたと思われる★)
そして2部。

もう、
学芸会でもなんでもこいっ☆

って思ってたら……!

2部はもう、神っ、ひたすら神でした(ToT)☆

2部はSHOW TIMEのみで、
各グループがパフォーマンス(ToT)☆

ライブと違って歓声が出せないので、
相方と必死に、手を握り合っておりました☆

内くん+Question?、屋良くん+They武道、M.A.D.、
どれも本当に、本当にステキだった☆

特に屋良くん+They武道は、もはやアートだった!
パフォーマンスのレベルが、群を抜いていた!

They武道の中で、林くんのキャラがイマイチ不明だったんだけど、
 このコ何気ないトコで、すごく高くジャンプするんだな、って発見して、ちょっと好きになった☆)

そして、
それらのグループがパフォーマンスし終わった後、
ヒュルリーって和な音楽が流れ、
画面には、

「K i s - M y - F t . II」

って、
もうそれだけで大興奮っ(ToT)☆

するとまさかの、ローラースケートでの全員殺陣(ToT)☆

ちょ、演舞城の最終シーンを思い出してしまうではないですかっ(ToT)☆

大人数(それもイケメン)の殺陣、本当にはかなくて美しくて。
1部であれほど「タッキーがいない」って感じたプレゾンでしたが、
もう2部では、そんなこと考えている暇はなかった!
ただただ、
力強かった、エネルギッシュでした。
キラキラだった!

キスマイの新曲「Hair」(なのか、あれが?)と従来曲「Fire beat」、
この完成度も半端ない!!

キスマイはKAT-TUNみたいにスタイリッシュにギラギラしてるのに加えて、
獣・千賀とかニカちゃんとかを中心に、ものすごい動きをしているヤツらがいて、
すごく「肉感」みたいなものがあって。

そういう「肉感」がブラックな舞台で弾けるとき、
その爆発力は圧倒的☆☆☆
夜空に光り続ける稲妻みたいで。

もう、本当に、「この2曲でこのままデビューしちゃいなYo」って、
強く強く思っちゃいました。


◆反省会

と、もう、感動のうちに、あっという間に2部が終わってしまって、
カーテンコールになったんですけれども。

拍手で出てきた全員が、なんかマイク持って、ちょー喋り出した!!

「宮田の汗でマイクが壊れた、ラジオボイスみたいになっちゃってて、俺達よく耐えたよね」って言われたり、

玉ちゃんが(大事なセリフ)「噛んでしまって、すみませんでした!」ってすごい男らしく謝ったり、

内くんが「アクンのチャックが全開でした」って告発してたり(笑)、

なんだこれ、公開反省会ですかっ!!!(爆笑)☆

あ〜〜〜〜、楽しい、楽しすぎる!!!
この反省会聞くためだけに、プレゾンに通いたい、って思いました☆

プレゾン、
この舞台を、みんながすごく楽しんで、
1回1回来ているお客さんを大切にしてるんだ、ってことが、
すごく伝わってくる楽しい反省会でした☆

あのジャニさんっ、DVDには、ぜひとも反省会も入れてください☆



◆全体の感想は

「できなくていいんだ。できないヤツらが頑張ってやるから、お客さんに伝わるものがある。”できてる風”にするのが一番ダサい」
っていう、
そういう空気が、正しく伝わってくる舞台でした。

ものすごく一生懸命、

でも芸としてはまだまだで、
合唱はきれいじゃないし、
演技は学芸会なトコもあるし、
脚本は昭和だし、

そんな中、
「ファンレターって、太陽からの手紙だと思う」っていうキラリ光るセリフがあったり、
SHOW TIMEがミラクルに輝いていたり。

とにもかくにも、
これが彼らのプレゾンの出発点で、

そして彼らにとっても私たちにとっても、
これが2009年の、
一度しかない夏なんだな、ってことで。

甲子園みたい。
好プレーも、痛恨のミスも!

夏、大好き。
そしてこれから、
夏がもっと大好きになるだろうな!

長い感想、読んでいただいてありがとうございました!