男の言葉 〜Kis-My-Ftに逢えるde SHOW横浜取材〜

何から書けばいいのでしょう!
胸の中にぽっかりと、大きな柔らかい球みたいな感動が浮かんでいて、どこを掴んで説明すればこれを話しきれるのか分かりません。

何から書けばいいのでしょう!

そんな出来事でした、Kis-My-Ftに逢えるde SHOW、12月20日コンサート、その記者会見の中でのあの男たち、Kis-My-Ft2の言葉。


それは、MCが始まってすぐのことでした。

「何と今日は、記者の方達が入ってくれてます!
 なので今日は、ステージ上で、囲み取材、やっちゃいます!」

と、
照れながら、緊張しながら、でも誇らしげに晴れやかにそう言った太ぴー。

「記者のみなさん、どうぞ」
と声をかけると、揃いのゼッケンをつけた記者さん達がゾロゾロと、ステージ上に上がってきました。
30人ぐらいはいたんじゃないかな? いや、もっと?

そして、写真撮影。
「お客さんをバックにして撮りますから!
 みんな、お化粧直した? 直した人?!(シーン)」
とか滑りつつ、でも、お客さんをバックにして撮影、っていうのが、嬉しくてたまらない様子の7人[m:66]!

「イェイ!」
「イェイ!」
「イェイ!」

なぜか「イェイ!」という妙に昭和な掛け声と共に、何度も何度も撮影。

撮影してるみんなの表情はなんか、ちょっと固くて、「イェイ」「イェイ」繰り返してる割には、全部同じ表情。

あれ、Wink Upだともっといい顔してるのに〜、緊張?
でも、そんな緊張が伝わってくることに、ジワジワと感動してきました。

                  ♪♪♪

そして、取材がスタート!

感想やコンサートのことについて聞かれて、モゴモゴと答えていくキスマイ。
(→細かいやりとりは、ジャニーズWEBに載ってます)

そう、
モゴモゴなんです♪

ちゃんと日本語で答えてはいるんだけど、なんかフレッシュさがなくて、必死で言葉を連ねている感じ。
授業中に、分からない問題を当てられて必死に繕う生徒みたい☆

例えば中島健人クンだったらもっとキラキラ答えるかもな、などと想像して、でもこんなキスマイの不器用さが大好きだな、と考えて。
頭の中、忙しい!

そして質問は、
「この中で、ローラースケートが苦手な人は?」

すると、
ゆっくりと、右側に集まるメンバーの視線……、
その視線の先には……、
宮田ぁ!!!笑

「もしかして自分はローラーのセンスないんじゃないかって思って、お母さんに相談したんですよ! 
 そしたらお母さん、『宮田家はみんな、滑りモノが苦手なのよ』って」

すかさずみっくんが、
「でもお前、会場だとうまく滑ってるじゃん★」
と突っ込んで予定調和[m:47]笑

あれです、
ジャニーズWEBのレポではあたかも、【会場ではローラーが上手に滑れてる】風に読めますが、当然【トークが(いや存在が)滑ってる】、の意です!笑

そして、
会見で親のことを「お母さん」と呼ぶ宮田俊哉21歳に、ちょっと萌え☆笑
(昨日の徹子の部屋森本慎太郎クンでさえ頑張って敬語使おうとしてたのに! いや、比べちゃだめだよね♪)
                      ♪♪♪

そして会見は終盤、記者さんが、一人ずつ、「来年の抱負を」と質問しました。

トップバッターは、一番端に立っていた宮田。

そこで、事件は起きました。


宮田。




「CDデビュー、したいっすねぇ〜♪
 これは僕の希望ですけど♪」




えええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!




会場に歓声というよりは、低いどよめきが起き、
そして、メンバーも、「えっ?!」という表情で宮田を見て、そしてお互いの顔を見合わせました。



ええええええええええええええええええええええ?????????????



いや、CDデビューしたいのは知ってました!

でも、それは、なぜかずっと、「言わない約束」みたいになっていて。

きっと女の子が胸に秘めた恋みたいに、
一度口にしてしまうと変化してしまって、取り戻せない何か「夢」みたいな怖さ儚さがあるから、で。

それを、藤ヶ谷とか北山が言うなら、まだ分かったんです。

でも、宮田が!

宮田がそれを言ったっていうことが驚きで、衝撃で。

でも、「CDデビューしたいっすねぇ♪」と、
あっけらかんとしたあの笑顔で言った宮田に、
何秒か経つうちに、
会場全体がなんだか癒されてきたように感じられて。

メンバーの表情の、驚きの中に、ゆっくりと朗らかさが生まれてきて。
私の目には、ちょっとだけ涙が滲んできて。



そして、次のメンバーにマイクが向けられました。

ニカちゃんが、「個々の仕事を頑張りたいです」と毅然と答え、
次に藤ヶ谷。

「やっぱり……、」

藤ヶ谷はそこで一度言葉を切った後、こう言いました。

「やっぱり、デビューしたいですね!」
 
藤ヶ谷がはっきりと「デビューしたい」と言うまでに、どれだけのハードルがあったろう、と思います。

相方さえちゃんが後に、「もし宮田が最初に『CDデビュー』って言わなかったら、きっと藤ヶ谷はこう言えなかっただろう」って言いました。
本当そうだと思う。

続けて藤ヶ谷は、応援してくれるみんなへの感謝や、自分達を信じて進みたいってことを語ったのですが、その中で「やっぱり」っていう言葉を、口癖のように10回ぐらい言ってた気がします。

「やっぱり」
「やっぱり」
「やっぱり」

その「やっぱり」に刻まれている歴史が、流れた汗と涙が、手にとるように分かるから、ちょっと格好悪い「やっぱり」ばっかりのその語りが、本当に格好良かった。

続いて玉ちゃん。
宮田、ニカちゃん、太ぴーと、ギラギラと進んできた中で、玉ちゃんは一人、ちょっと優しいペースで話します。

「デビューもしたいですし☆、コンサートもたくさんしたいですし☆」

なんだかその話し方がゆっくりで、すごく落ち着く、優しい。

ああ、人と違う子だなぁ、って思いました。
人と違うペースでいられるって、すごいことだと思う。


そしてみっくん。
「ジュニアに入ったときから、デビューはずっと目標でした! 来年こそは!」
と語るみっくんは、最年長にしてフレッシュで、目標をズバっとキラキラ語る様子は高校球児みたいな美しさがある!


次がワッター。
「僕は……、ファンの皆さんと、もっと触れ合いたいな、って思います。こうやって、皆さんと触れ合って、同じ時間を分け合いたいです」
この、ワッターの言葉に、すごくほんわかしました。
デビュー考えてギラギラしてる男達の中で、でもちゃんと、「お客さんと触れ合いたい」と考えて、それを言葉にしてくれるワッターが、本当に優しいと思った。

ワッターはコンサートでも、自筆のメンバーの似顔絵紙芝居を披露してくれているんですが、その絵が本当にほのぼのとしていて。
大ちゃんやヤスみたいに絵画の才能☆って方向の絵ではなくて、小学生が交換日記に書くような絵。
でも、その絵の中で笑いあうメンバー達の姿は、ワッターの心の中の風景のようで。
ワッターの心がこんなふうで、ステキだなって思います。

そういえば、突然、大ちゃんの絵には、嵐メンバーがほとんど出てこないことを思い出しました。
それは、嵐という環境の中で、大ちゃんがアイデンティテイー(つまり、嵐ということ抜きにしての「自分」)を確立しようとする試みなのだと解釈していましたが、ワッターはそれが反対なんだな。
「キスマイの中にいる自分」を、描きたくて仕方ないんだ。
そんなワッターが大好きです。

最後が千賀。
「僕も、コンサートがしたいです! 次は、東京ドーム!」
と、「東京ドーム」のところで歓声が!ヒュー☆

東京ドームって、すごく遠く感じられます。
このコンサートの前にカツンのドームDVDを見てたこともあって、コンサートの完成度やパフォーマンスのレベルを考えると、今のカツンとキスマイの間の距離は、多分ものすごく遠い。

でも、そこで、プレゾンのあの太輔のセリフを思い出す。

「俺達は羽ばたきます。
 たとえ、大空に広げた羽根が、線対称の美しい紋章じゃなかろうと、力強く飛び立っていく!
 その姿が希望なんです!」

その姿が希望なんです、
ああ、
今見ているこの風景が、これがまさに、その「希望」なんだな、そんな気がしました。

                     ♪♪♪

記者会見が終わりました。

記者さんたちは、ローラースケート用のスロープをゾロゾロと降りていき、その記者さんたちに「ローラースケート用になってるので、こんなステージなんです、気をつけてくださいね」って言ってるみっくんは、それが自分達専用のステージだ、ってことをアピールしてるみたいで、ちょっと嬉しそうでした。
それを見てる私も嬉しくなった!

「緊張したねー!」
「緊張した!」
「あんなにイェイ! イェイ! 言って撮影したのも、いい思い出だよね、お客さん?!」
「明日になったら、新聞にドーンと載ってるのかな!」
「載ってますよ!」
「ドーンと!」

そう語り合う男達は、きらきらとした熱に包まれていました。

                     ♪♪♪

夢みたいな時間でした。

男が本当に何かを語る。
そういう瞬間って、実は、あまりない。

男の言葉。

自分が何者で、どこに向かっているのか。
そんな言葉を直に聞けたことに、今、改めて感動しています。

そしてその言葉たちが、7人それぞれの色が干渉しあう中で紡がれたことがまた、嬉しい。

宮田のきっかけがなかったら藤ヶ谷は「デビュー」と言うことはなかったかもしれないし、他のみんながギラギラしていなかったら、玉ちゃんや横尾さんの優しさは、あれほど可憐な手触りにならないと思う。

奇跡みたいな、7人の固まり、光。

                      ♪♪♪

翌日になったら、スポーツ紙に「ドーン」と出ていました!


ええと、正確には、「ドーン」と出てたのは1紙だけで、他のスポーツ紙は「チョコン」と出てた位でしたが、でも、1紙でも「ドーン」って出てたことが嬉しい!

うん、イェイイェイ撮ったね!

メンバーも今、「ドーン!」って、新聞広げているかな?
自分で新聞買ったかな?

                     ♪♪♪

そんなことを考える、週の半ばの幸せな休日です。
今週末は、名古屋オーラス行ってきます!