最近のジャニ楽曲まとめてレビュー

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♪♪♪♪♪♪「Break the records」 KAT-TUN♪♪♪♪♪♪

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◆打ち込まれたドラムが澄み響き、ベースがジリジリとうねる。

◆そのプログラムされた音に繊細な魂を注ぎ入れるのは、言うまでもなくKAT-TUNのボーカルだ。これは、洗練された楽曲vs洗練された歌い手、という、実に気味のいい勝負である。どちらもハイレベルで、目が離せない戦いだ。

◆ボーナストラックの「MOON」が絶品だ。和のアレンジは倒錯的にも思える世界観を見せつけ、か細くも朗々と歌い上げるKAT-TUNの美しさは、月光そのものである。

◆言うまでもなくハイレベルなシングル曲は、アルバムの中に位置してさらに存在感を見せるし、バラード「NEIRO」は、ただただ音として綺麗。

◆各メンバーのソロ曲では個性が光る。中でも亀梨の「1582」は別格だ。
本能寺の変を下敷きに女性目線で綴ったこの曲は、音も色気も挑戦的で、亀梨の「表現」への貪欲な態度そのものに息を飲む。
上田の「花の舞う街」は上田らしい優しさに満ちているし、田中の「PIERROT」では、田中のやりたいハードな音楽がビンビンと伝わってきて楽しい。
田口の「WIND」は、あの小曽根真が伴奏で、ちょっと反則とも思える出来の良さだが、小曽根に飲み込まれず、等身大の応援メッセージを伝えている田口はやはり田口らしい。
赤西の「care」には愛おしさが十分詰まっているし、中丸の「WHITE WORLD」は上品。

◆亀梨・赤西を筆頭に、もともとセンスの良い歌い手達であったが、ここに来て、その透明感とハリのある歌声と、打ち込み伴奏との相性の良さが際立ってきている。

◆彼らがトップアイドルであるということを抜きにしても、日本の打ち込み音楽の最高峰ではないかと思える仕上がりの名盤。


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♪♪♪♪♪♪ 「恋のABO」NEWS  ♪♪♪♪♪♪

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◆ヘンである。とにかくヘンである。
「YOU達、何型?」って、「来いよ、来いよ、恋の、ABO!」って、本当にヘンである。

◆無駄である。とにかく無駄である。
大サビ前の手越ソロ、「恋のABO〜〜〜」と歌い上げる歌唱力、本当に無駄である。

◆サイコーである、とにかくサイコーである。
全然意味は分からないけど、気づけば口ずさんでいる!
つまりきっと、いい歌なのである。
ここまでぶっ飛んだ歌を歌いこなしているNEWS、大好きである!
サイコー!


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♪♪♪♪♪♪ 「PUZZLE」関ジャニ∞  ♪♪♪♪♪♪

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◆「関ジャニ∞」という大器が完成した、という印象。

◆1stアルバムの頃は、下手でも笑顔で楽しそうに歌う彼らがなんとも愛らしかったが、年月を経て今回のアルバムでは、「下手でも」などと言っていられない。
上手い。実力が、驚くほどついているのである。

◆シングル曲では明るくダメなヒーローの歌を、ワイワイと楽しそうに歌う彼らだが、アルバム曲でこそ彼らの音楽的な真価が発揮される。

斉藤和義作のバラード「PUZZLE」では錦戸を中心にしっとりと聞かせ、アカペラから始まる「渇いた花」では、難しいリズムを難なく歌いこなす。
INAZUMA戦隊らしい「ゴリゴリ」では、「何千回も夢を見て 何千回もあきらめて これからだぜ」と、テンポよいロックに乗せて、男気溢れる夢をゴリゴリと歌い上げる。
どれも、提供された極めて良質な楽曲と、確かな歌唱力に裏打ちされているから、しっかりと心に届く。

◆ソロもひとつひとつ本当に良い。
渋谷すばる「WORDS」には、溢れ出る音楽性と、高音から低音まで自由自在の歌唱力に圧倒されるし、横山裕「413man」ではおじいちゃんのことを描いたという優しい歌詞と歌唱にホロっとさせられる。
丸山隆平の「ワンシャンロンピン」は、このアルバムに必要な異空間。ありがとう。

◆とにかく良い。
正当に評価されるべき音楽である、間違いのない名盤。



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♪♪♪ 「明日の記憶/Crazy Moon〜キミハムテキ〜」嵐  ♪♪♪

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◆暖かくて、一生懸命で、少し不器用で、どこかノスタルジック。
そんな嵐の美しさが音に滲み出るような作品「明日の記憶」に、心を打たれた。

◆同じように明日を描く色を探していた「アオゾラペダル」はどこかメルヒュエンだったが、今回の「明日の記憶」は切実で、生きていく悲しみまでが歌いこまれている。

◆そんな歌が心に響くのはきっと、めまぐるしく働く嵐のメンバー自身の「生」の一生懸命さ、切実さと重なるからだろう。櫻井翔のドラマでの演技は、直視できないほどの真剣さで、今なお(いや、今だからこそ)無我夢中で目の前の仕事に取り組んでいる。

◆シンプルだが力強いメロディに乗せて、5人それぞれの色で歌う歌唱も、音楽としてしっかりときれいだ。美しい歌を、美しく歌っている。

◆一方「Crazy Moon」は、嵐のダンスの美しさを楽しめる一曲。

◆両A面、嵐のできることをきちんと盛り込んだ、名盤。


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♪♪♪♪♪♪  「スピリット」V6 ♪♪♪♪♪♪

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◆デビューから14年、V6が今も6人揃ってアイドルとして、キラキラと輝きながら、ファンに勇気を与え続けている、その良心が満ち満ちたような良曲。
アーティスト路線のオシャレな楽曲ではなく、アイドル路線ど真ん中でのリリースも嬉しい。

◆特典のPVでは6人の目の輝きがたっぷりと見られるし、「6つの数字を入力すると見られる」特典映像では、その6つの数字の秘密が分かると、ちょっとキュンとしてしまうような仕掛けもしてある。

◆売り上げ枚数では、嵐などのグループに及ばなくとも、「自分達の歌でファンに元気を届ける」という意味では、彼らの作品はアイドルの原点をしっかりと貫いているように思える。

◆「大切なのはスピリット」。
三宅がゴミ広いなどのボランティア活動を地道に続け、アイドル雑誌でもファンに呼びかけているが、そんな本物の良心が曲からも伝わってくるように感じられる。
V6のファンは幸せだ。


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♪♪♪♪♪♪ 「愛・革命」(初回B)滝沢秀明 ♪♪♪♪♪♪

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滝沢秀明の「命」が輝いている。
特典DVD収録の「WITH LOVE」のPVは、まるで、その「命」の真剣さ・美しさが詰め込まれた、命の玉手箱のようだ。

滝沢秀明はどこへ行くのか。
キラキラと笑顔を振りまいていた一人の美少年はいつの間にか、ステージで「命」を表現することに、真剣に取り組んでいた。
周りの後輩や共演者も、同じ眩しさで輝かせながら。

五条大橋で、大きな月を背に、美しく立つ義経。ごうごうと燃え狂う八百屋お七女形の可憐な舞。そして義経の最後。「命」を極限まで考え、伝えようとしている迫力が伝わってくる。

◆中にメイキングのシーンまでが挿入されていることが、まさに滝沢秀明の「命」である。かけがえのない時間をともに生きている、真剣に生きている、その姿はあまりに切実であり、あまりに美しい。

滝沢秀明はどこへ行くのか。その答えが見つからなくとも、同じ時代をともに生きられたという感動が胸に迫ってくる、そんな作品である。星5つ、では、到底足りない、これは「命」の玉手箱、である。



ついでに雑誌もレビュー。

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♪♪♪ LOOK AT STAR 7月号 ♪♪♪

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Kis-My-Ft2の藤ヶ谷・北山・玉森が目当てで購入。
16ページ特集では、写真もインタビューも存分に楽しめた。
舞台前で他の雑誌にも露出があるが、私はこの雑誌の写真が一番好み。
白×ピンクのコーディネートはJrらしい可愛らしさ・フレッシュさが引き立つ。
屋良・内の写真も目に雰囲気があってドキリとさせられる。
キスマイ目当てで購入したが、表紙になっている今井翼の美しさにも息を飲んだ。
今回今井は「ガブリエル・シャネル」、あのブランドのシャネルをモデルにした舞台に出演するため、今回の写真も全てシャネルの衣装なのだが、
これほどシャネルがピリっと似合う男も他に思い浮かばない。
また、Premium Stageに安田章大の「カゴツルベ」が選ばれていたのも嬉しい。